太陽光発電の変換効率

太陽電池の性能を現す最も重要な項目は、変換効率(発電効率)です。

変換効率は、光のエネルギーをどれぐらい電気エネルギーに変換できるかを表す数値で、変換効率がよいと同じ面積でもたくさん発電することが出来ます。

変換効率(発電効率)は次のような式で表すことが出来ます。

変換効率　=　(　出力電気エネルギー　/　入射する光エネルギー　)　×　100　 [　%　]

太陽光発電がこれから普及していく中で、一番重要な課題は発電コストの問題です。その発電コストを低減させる最も重要な技術的課題が変換効率なのです。

モジュールの価格が変わらずに、変換効率を5%アップさせる事が出来れば、発電コストを5%下げることが出来ます。さらには、変換効率もアップさせつつ太陽光パネルの価格も下げることが出来れば発電コスト(投資回収年)は劇的に下がることでしょう。

太陽光発電を設置するときに利用する国の補助金も、セルの変換効率が一定以上でないと補助金の対象になりません。

シリコン単結晶系16.0％以上
シリコン多結晶系15.0％以上
シリコン薄膜系8.5％以上
化合物系12.0％以上

ココからも、政府は変換効率を上げながら、太陽光パネルの値段を下げるように、補助金支給の上限価格を抑えるように誘導していることがよくわかります。